友人との年度末飲み会の席にて。
大学の友人たちと、年度末のお疲れ飲み会をした。みんな仕事をしながら、家庭もありながら、好きなことに対して努力を積み重ねる素敵な人たちだ。普段から情報交換をしていて、励ましあい、とても助けられている。この日はお酒の席ながら、シラバスや学習指導書(科目毎の課題説明本)や教科書を広げるという、まじめな学生の顔もある(?)飲み会だった。
シラバスを見ながら「***という授業では***ということをした」という話をしていると、料理を運んできてくれた店員さんに、「先生の集まりですか?」なんて聞かれた。「いえ、学生なんです(笑)」「みんな社会人しながら勉強してる仲間なんです」と各々答える。ふと、先生に見えたらちょっと嬉しいような、恥ずかしいような、それはそれで新鮮だなと思った(笑)
通信大学って、働きながら学べるいいシステムだ。学生は年齢も職業もバラバラ。でも、アート・デザインを学びたい、という点で繋がった友人たち。それぞれすでに歩んできた人生があり、それぞれの仕事の話も面白い。特に私より上の年齢の友人たちからは、人として学ぶことも多い。もちろん年下でも、既にスキルを身に着けている人から刺激を受けることもある。*1
その席で、友人のうちの1人が先日、他大学プロダクトデザイン系学科の卒業制作展にいったとのことで、そこで購入した卒制カタログを見せてくれた。私もこれまではほぼ毎年いろんな美術系大学の卒業制作展に行っていたのだが、今年は色々レポートの締め切りやプライベートな予定が重なり、また他に考えるところもあり今年度は行かなかった。けれど気にはなっており、カタログは見たいと思っていたので是非にと見せてもらった。
1ページ1ページ見ながら、他大学の学生のアイデアに共感したり、または異なる意見をもったりしながらも、やっぱりデザインって楽しいな、プロダクトっていいなと感じた。私はグラフィックデザインも好きだし興味もあるけど、プロダクトへの興味はまた別の種類の興味かもしれない。プロダクトデザインの”深い”ところは、アイデアを1つの形に昇華させているところだ。もちろん、デザインは形ありきではないので、取り組みたい課題・テーマによっては、モノ自体不要のケースもあるだろう。ただ、3Dの物質的なものそのものに、私は率直に興味を惹かれる。
カタログを読み進めながら、22,23歳くらいの若い美大生の作品を見ていると、彼ら彼女らの目からみる未来を疑似体験したような気分にもなり、もう私もそう若いわけじゃないけれど、生きている限りは未来をポシティブに想像するべきだと感じた。それがきっと、よりよく生きる、ということだろう。
*1:語弊を恐れず言えば、誰にでも門扉の開かれた大学なので、振れ幅は大きい。なんせ、卒業率は20%、そもそも卒業を目指すことだけが目的の大学でもない。